有田を回るなら、歩きか、自転車がオススメです。
有田に来て、ああ、ここは焼き物の町だなぁ、と実感するのは、足元に陶片(江戸や明治時代のものらしい)があったり、家の窓から型などの焼き物が覗いてみえる時。
車だと、こんな素敵な景色をぴゅんっとすぎてしまうんです。とってももったいないと思います。
古い家の歪んだガラスに顔を近づけてみると、ほこりをかぶった食器とか古い看板なんかがみえて歴史を感じます。景色だけではありません。山肌のひんやりした空気を肌で感じたり、田んぼの匂いなどを嗅いだ時には、なんだかハッとして、しばらく、その場に佇んでしまったりします。
とはいえ、歩くのはそれなりに体力も必要で、荷物もそこそこあるだろうと思う訳でして、最終的には自転車がおすすめです。
有田町にはレンタサイクルがあります。なんと1日500円!詳しくはこちら(ページの中ほどにレンタサイクル情報があります)をどうぞ。
ちなみにオススメはこちら!たこ唐草(磁器の伝統的な柄の名前)が描かれているんです。有田にきたならば、やっぱり、これでしょう。どっぷり有田焼モードになってくださいませ。
こんな小さなカゴじゃ、買った食器は収まらないよ、という方は、買ったものはひとまずそこで預けて、最後にタクシーで回収しつつ、有田駅に向かうなどをご検討ください。ただし、陶器市の時の自転車移動は、多分、ムリです。
陶器市には人口2万人の町に100万人以上が押し寄せるのですから。山手線のラッシュ状態の中を自転車で通り抜けるようなものかと。そもそも貸し出しをしていないかもしれません。
で、どこを回ればいいのかというと・・・
まずはマップをダウンロードしましょう。
ここ(有田観光協会「ありたさんぽ」)からダウンロードできます。(画面をクリックすると有田観光協会のページに飛びます。)
加えて、ぜひ、ガイドさんの利用をおすすめします。自転車の時は、相談が必要になりますが、ガイドさんは1時間1500円から案内してくれます。人数によって価格は異なりますが、1500円の場合は5名までOK。
ってことは5人だと一人・・え!?300円!?
ちょっと安すぎる気もしますが、まぁ、いいです。ともかくも利用しない手はありません。ちなみに私が会ったガイドさんは某有名窯元の元職人さんでした。歴史から作り方から、オススメの窯元さんとかばっちり教えてくださいました!ガイドさん情報の詳細はこちらから。
有田の楽しみ方は「地面」を見ること、そして、その上にある様々なものを見ることにあると思います。
というのは、私は1年半前に、スペイン700キロを46日かけて歩きました。
ピレネー山脈から砂漠地帯をぬけて雨の多いガリシアまで、10キロのバックパックを背負って、熱射や大雨の中を一路、西を目指しました。そこで実感したのは、その土地の文化を形成しているのは「自然環境」だと。
なぜ、有田が磁器の街になったのでしょうか?
それは磁石があったからです。
そこから磁器がうまれ、それを生業(なりわい)にする人が集まり、コミュニティが生まれ、それが産業へと発展しました。
日本初の磁器が生まれたこの土地で、好みの焼き物を探しつつ、この土地にしかない「空気感」や「思い」を感じてください。貴方の生活のお仲間になった食器達にも、より一層、愛着がこもると思います♪
ぜひ、有田を楽しんでください。
▼有田観光協会
【住所】佐賀県西松浦郡有田町岩谷川内2-8-1
【電話番号】0955-43-2121
【営業時間】8:30~17:15
【サービス内容】
・観光のご案内
・レンタサイクルの予約・貸出(普通自転車・電動アシスト付き自転車)
・観光ガイドの受付
・ホームページ「ありたさんぽ」
・Facebookによる情報発信