興味のない人にはゴミでしょうが・・いえ、実際、当時はゴミだったんですが、でも「これは江戸時代のものだよ」とか言われると・・・
あら、不思議♥
なんだか価値あるものに見えてきます。でも、もし、興味があっても持って帰ってはいけません。
いわゆる「盗掘」になります。
欲しい人は警察に届ける。持ち主がでてくることはほとんどなく、お宝認定されなければ、数年後には公明正大に自分のものになります。
さて、こちらの陶片は、
2015年の2月に発掘された正真正銘のお宝です。(平成26年度山辺田遺跡発掘調査より)
これは、当時の有田の職人さんが作陶の手本として使われた景徳鎮で作られた最高級品の茶わんの一部です。
当時は、中国の技術は最高のものとされていたので、有田の職人さんは、少しでもそのレベルに近づこうと必死で努力したはず・・・と、、発掘調査の見学に参加した時に、私の後ろにいた職人さん同士が感嘆していました。
お散歩で遭遇する「陶片たち」
これはいつの時代のだろうか?
手でほじくりながらが、それがわかったらお宝鑑定団に出られるかも、と更に妄想は膨らみます。有田に来られたら、足下にも注意しながらお歩きください。
昔は傷がついた焼き物や失敗作を地面に投げ付けて壊してそのまま放置。山なので川に流れ込む。
もしくは
直接、川に廃棄。
産業廃棄物と言ってしまえばそうですが、そう見えなくなってしまったのは、もう焼き物フリークになってしまった証拠なのかもしれません。
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