
地域の魅力を、
土・地形・歴史から
読み解く。
なぜこの場所に、この文化が生まれたのか。なぜこの土地で、この産業が育まれたのか。私は、土・地形・歴史を手がかりに、地域の魅力の源を探っています。
南雲朋美

About
南雲 朋美(なぐも ともみ)
私は、地域の魅力を土・地形・歴史から読み解き、提案する人間です。
外資系IT企業でマーケティングを、リゾート企業で広報とブランディングを担った後、現在はフリーのコンサルタントをしながら慶應義塾大学SFCでパブリックリレーションズ戦略を教えています。
私の興味関心は「人間と自然の関係性」。それを「経済」という視点で解き明かしてみたいと思っています。
なぜ、この土地には温泉が湧くのか。なぜ、この地域では焼き物が発展したのか。なぜ、この土地でお茶が育ち、人々の暮らしに根づいたのか。なぜ、この町には独自の文化が残り、人が訪れ続けるのか。
土と地形と歴史を手がかりに、その土地ならではの産業や文化がどのように生まれたのかを分析し、どのように未来へつなげていくのかを考え、提案します。
Philosophy
地域の魅力は、
偶然生まれない。
地域の魅力は土壌、地形、気候、水、森林といった自然環境の上に、人々の暮らしが積み重なることで生まれると考えています。
土を見れば作物が見え、地形を見れば流通が見え、歴史を見れば人々の知恵の積み重ねが見えてきます。
今のようにインフラが整っていない時代、私たちの先輩たちは、足元にあるものだけで生きていくしかありませんでした。
その場所に人の営みがあったなら、そこには必ず魅力は存在します。
観光とは「地域の光を観ること」と言われています。光とは知恵のこと。
地域にある知恵は、そこにしかありません。それこそが地域の魅力なのです。

Fieldwork
自分の足で歩き、自分の耳で聞き、自分の目で観ること。
地域の魅力は、机の上だけでは見えてきません。
山を歩く。
川の流れを眺める。
森に入る。
土を触る。
神社や寺を訪ねる。
博物館や郷土資料館に行く。
地質図を見る。
古地図を読む。
そして、その土地で暮らす人の話を聞く。
現地に立つと地図やデータだけでは気づかなかった発見があります。
なぜ、この場所に集落ができたのか。なぜ、この道が今も残っているのか。なぜ、この土地でこの産業が発展したのか。
土地と地形と歴史を手がかりに、その土地だけが持つ物語を歩いて探します。

Viewpoint
土地を読む、三つの視点。

土を見る
土の色や質感、地層。足元の土が教えてくれることは、大変多いのです。土壌や地質学の視点から、その土地が生まれた理由や特性を読み解きます。

地形を見る
山、谷、川。地形は人間の活動の制約と可能性を示します。山に登って見下ろした時の気づきをもとに地図と地形図を照らし合わせ、人々の営みの歴史を探ります。

歴史を見る
町誌や古地図を見て、そこで生きてきた人々の営みを辿り、資料館や博物館にいって、実物をみたり、学芸員に話を聞き、土と地形で得られた仮説を検証します。
Research Theme
地形に特徴がある地域の一例
山や川、海は人の移動や交流のルートを決め、時には地域を隔て、時には結びつけてきました。その結果として産業が生まれ、文化が育まれ、その土地ならではの個性が形成されます。例えば、林業の町埼玉県ときがわには荒川があります。川を水路として使うことができたから重さ300キロを超える木材を江戸まで運べました。森がある、木があるだけでは林業は成立しにくいのです。




Research Theme
土に特徴がある地域の一例
土壌や地質の違いは、育つ作物を変えます。米はかつて貨幣だった時代がありますが、米が取れない地域は、その代わりの産業が発達しています。例えば、鹿児島県は半分以上の土地が最大で150メートルものシラスで覆われていて、米作が困難な土地です。その代わりが「薩摩芋」です。薩摩芋で芋焼酎をつくり、黒豚を育て、地域ブランドとして成立しています。

陶石が生んだ日本磁器発祥の地

火山が育んだ神話と薩摩芋文化

温泉が作る独特の環境

銅鉱床が拓いた近代化の道

Learning
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
2017年から、母校でもあるSFCで「パブリックリレーションズ戦略」の講義を担当しています。
先生というよりは、学ぶ場をオーガナイズする人、といったところでしょうか。私が知っていることを伝え、学生には、そこから何を考えたのかを教えてほしい。時には業界の第一線で活躍するメディアやクリエイターも招いて、みんなで新しい「知」を生み出していきたいと考えています。
知識は使わないと身につかない。だから授業では、座学とグループワークを組み合わせた実践型の学びを大切にしています。講義のあとは毎回、学生たちと、働くこと、お金のこと、人生のこと、宇宙のことなどを語り合い、私自身もここで新しい学びを得ています。
社会人を経てSFCで学び直した私にとって、ここは学びの原点でもあります。
Lifework (1)
哲学対話主宰
答えのない問いを対話で深めていきます。「大人と子どもの境界はどこ?」「本は読んだほうがいいの?」「フランス人はなぜかっこいいの?」一見、どうでもいいことでも対話してみると思わぬ意見が飛び出してびっくりします。思索のタネがはじけた顔を見るたびに、ああ、人間っていいなと思います。

Lifework (2)
森の再生
国土の7割を占める森。日本人は森と生きてきましたが、その価値は宙を彷徨っているように思います。答えはまだ見つかりませんが、植物から教わることはたくさんあります。例えば人間時間ではなく植物時間で考えること、本物の多様性とはなにか、循環は物事を健全にすること、死ぬことは無くなることではないこと。森は学校です。

Contact