前職の広報時代、メディアの皆様に、よく言われたのが「御社は宗教みたいだね」というセリフ。
はは。そうですか!
そうすると社長は教祖ですか!
なんか怖いですね。あはは〜(と笑ってごまかす。)
でも、心の中では、いいんですよ。それで!
と思っていました。
ブランドは信仰のようなもので、
ブランディングは布教活動と思っていましたから。
前回のブログで、ブランドは「世界観」であり、作る側が訴えたい「世界観」が消費者の「価値観」にビビビっとくるようにしなければならない。ですが、ことはそう簡単ではなく、緻密な仕掛けと地道な努力が必要です、と書きました。地道な努力は、整理整頓や掃除のようなところから積み上げることであり、これはとても大事です。
ご本尊に歴史があって魅力的でも、お宮やお堂が汚いと信仰しにくいんです。信仰してもらえないのはブランドじゃないんです。信じてもらうための準備や地ならしや布教活動が重要なんです。どーでもいいことですが、前職時代は別名「地を這う広報」と呼ばれていました ♪( ´▽`)。
アップル好きな人は、ジョブズ(教祖)やアップル(教)が好きで、新商品はとりあえず使おう、とかって思っているし、地方にいる人は、いつかはアップルストアーに行きたい(参拝したい)と思っており、来たら来たで、スタッフを(教祖の弟子のように)憧れ感あふれる目で見て、、いたりしませんか?
かくいう私も前職の社名を告げると「ほえー!」と言ってもらえ、特に前職の社長のカリスマ性は有名らしく彼のismがまだ私に流れているように思っていただいております!(ラッキー!)
実は、先日、ある窯元に行くと整理整頓したはずの工場に乱れが生じていました。この窯元は素晴らしいブランド価値があるのに、それに気がついてないことが課題でした。
むむ・・・やばい。汚れてきた・・・。
こんなに汚くては、誰も信仰しない・・・。
伝統工芸的な産業を後世に残すためには、古い商習慣から覚悟を決めてぬけだし、現在の市場にあったものにすること、そして、小さくてもキラリと光る企業になるためにブランディングをすること、これが重要だと思います。
私が知る限り、お世辞ぬきで、マジで、どこの窯元にも差別化できるブランド資産があるんです。これは本当に恵まれていることなんですよ。
信仰してもらえるためには地道な努力が必要です。
頑張れ、有田!(まずは掃除から)
