into 地方の経営者

最強の3大魅力(温泉×焼き物×お茶)がある嬉野で”まちづくり”をやります。

●日本最初の磁器「有田焼き」
お茶栽培発祥の「嬉野茶」
日本三大美肌温泉「嬉野温泉」

日本人が大好きな魅力が3つもある佐賀県嬉野で、7月からしばらく、窯元さんのブランディグと、嬉野/吉田地区を活性化をお手伝いすることになりました。(有田でも働いてます!)

嬉野の吉田地区にはプロジェクトで一緒に有田焼きのお仕事した「副久」さんもいます。「GOSU」を作った窯元さんです。

この吉田に通い続けて20ヶ月。前職でお世話になったブルータスさんに、この魅力は他にはないからと有田、伊万里、そして吉田に来てもらいました。(この号に焼き物旅が載っています)。

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ブルータスさんが取材をしている合間に、訪れた窯元さんと立ち話。

私さ、6月末で東京に戻るかもしれないんですよ・・でも、まだやり残した感があって、もうちょっと有田にいたいんだけど、その仕事だけでは量として足りなくてさ、などと、言ったら・・・

 

じゃ、僕が雇います!窯元と嬉野のために働いてください(^_^)

 

・・・・!?

 

この「漢」な発言を放ったのは、写真の左側の人。辻 諭(つじ さとし)さん。ちなみに右側は彼のお父様。

IMG_3996

ブルータス822(2016年4月15日号)の28ページより抜粋

 

笑。何言ってんですか?

 

と苦笑いしていたら・・・。

 

南雲さんが、この地域の活性化になると思うことがあるなら、それを自由にやってください。

 

本当はもっとフランクに「好きなことを自由にやっていいですよ」と言ってくれたのですが、そういうことだと理解しています。

 

(・・・そ、それは・・非常に面白そうだ。)

こんなに魅力的なコンテンツがあるのに、知られていないし。あんなことやこんなことしたら、たのしそうだし、あんな効果やこんな効果もあるだろうなぁ・・とぽわわわんとなり、

 

はい、やります。

 

と、またも、給料もわからないのに、お返事。

地域の活性化には「スーパーマン」が必要だと考えます。
武雄にはすごい図書館を作っちゃった樋渡さん、大学の友人には石川県の七尾に森山くん、鹿児島の長島に土井くん、教育という切り口で藤岡さんとか。観光の活性化では、観光をやばくしている前職の社長や、冷え込むビール業界にエール旋風を起こしたヤッホーブルーイングの井手さんもそうだ。

 

共通するのは、どの人も「愛嬌があって」ちょっと「変」なとこ。もちろん仕事ができるのは大前提なので言うまでもないのですが、、

 

 

つまり・・・

愛嬌がある”知的な変態”ということかと。

 

ビジネスのみならず社会において「愛嬌」があることは大きな強みです。残念ながらそれが少ない人もいるので愛嬌があることは、神様からもらったギフトだと思います。

これ、辻さんのアップ。人と話す時はいつも口角があがってニコニコ顔なんですが、職人になっている時は真剣。

tsujiyo03 (1)

この辻さん。電話は必ずワライから入る。

あ、辻でぇす。どーも⤴️どーも⤴️。

がはは(←なぜ笑うのは不明)

というわけで、嬉野の地域魅力だけではなく人にも魅了されてしまいました。

ちなみに、彼が奔走する「嬉野」はここ。

スクリーンショット 2016-07-23 13.09.24

辻さんは、「嬉野」の茶畑の丘の上にある「吉田地区」にある「辻与」という老舗窯元の息子さんで自ら「224」というブランドを立ち上げました。

スクリーンショット 2016-07-22 12.01.17.png

彼がやりたいのは「産業の活性化」と「産地の再生」。

吉田地区ではかつて30以上も窯元さんがいましたが、今は8つに。産業規模はかつての5分の1に。

IMG_3571

廃窯になってツタがからまった窯元。でも、これはこれで産業遺産的な魅力があります。

産業が縮小すると街も元気がなくなります。その産業で食っていけないなら、外に行くしかないから。

辻さんは自らの生業である「窯元」であることに使命を感じ、ここから旧態然とした流通システムにぐぐっとテコ入れし、新しい販路を開拓しつつ、現代のニーズに合った商品開発をする。そして、この土地独特の魅力的なモノや、空き工場・空き家などの空間資源を生かし、職、食、住、 自然が一体となった暮らしの姿を発信し、 チャレンジングな人材を引き寄せる、吉田地区のエリアイメージをつくり上げたい!!!

だそうです。

というわけで、早速、私は・・・と続くと長くなるので、また次回。


<嬉野/吉田でまちづくり編>の目次
Vol1:最強の3大魅力(温泉×焼き物×お茶)がある嬉野で”まちづくり”をやります。
Vol2:デザイナーさん必見!コンペ開催!入選作品は賞金+商品化。
Vol3:窯元さん達の想いが詰まった「産地見学会」を開催しました。


<私、有田でこんなことやってます。>の総集編の目次はこちら。

1)掃除をさせてください!から始まった仕事(信頼関係の構築)
2)車を作るように焼き物を作ろう。(生産性)
3)別名「夫婦ゲンカ」という名の「経営改善会議」(コミュニケーション)
4)会計士さんを怒鳴ってしまったアノ日(財務会計)
5)社長、これでは儲かりません。(利益と原価)
6)ブランドは1日にしてならず。(ブランディング)
7)『知っている』と『できる』は違う、ってそういう事か!(実行あるのみ)
8)一人で生きていくのは難しい(コミュニティ形成)
9)好きなものを作るのはマスターベーション?(コンセプトの重要性)
10)どうして僕に継いでくれって言わないの?(後継者問題)

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