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窯に「アート」を持ち込んだ窯元

仕事の合間に遊びにいく窯元の一つがここ「幸楽窯」さん。創業150年の老舗です。私はここが大好き。なぜかというと、私の冒険心をくすぐるモノやコトがあるから。最初に言っておきますと、ここは誰でも見学ができます。文末には窯元情報も記載しておりますので、期待してどうぞ!

ここは昭和34年に小学校を移築して作られた窯元。その規模は有田の中で最大級!ここで『かくれんぼ』をしたら絶対見つけてもらえないほど広くて隠れるのに適したモノカゲがたくさんあって、ワクワクします。

敷地全体が「学校」のような造り。校門のような門構えの後ろに連なる桜並木を300メートルほど進むと、真ん中がぽっかり空いた「校庭」のような空間にでます。そこを囲むように朝礼台、校旗をたてるポール、用具入れ、離れの教室・・のようなものがあります。

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この写真に写っている黄色のお屋根の建物は元は給食室の会議室。この建物には、謎の先生専用の娯楽室(なんだ、それは!?)、その横にレトロ感満載な厨房のような空間が。敷地内には一般的な食器などの商品が大半を占めているのですが、その間からチョイチョイフシギなモノが顔を覗かせています。それは・・・

「Artist in Residence(アーティスト・イン・レジデンス)」に関係するもの。聞き慣れない言葉だと思いますが、つまり・・・

芸術家の方へ
どうぞ、あなたの好きなものをお作りください。
もし、焼き物を作りたかったら、土や釉薬はもちろん、プロの職人もお使いください。
あなたは、ご自身の感受性を存分に発揮するだけ。
私たちはそれをサポートします。ここは他には希有なワンダーランド。あなたの感性を刺激することでしょう。ここで受けたイマジネーションを芸術という形で表現してください。

という考え方に基づき、芸術家に思索と活動の場を提供しようというもの。芸術を起点に有田の活性化(着地型の観光)や新しい商品の創出としての「ビジネス」につなげようという取り組みをされています。宿泊場所(レジデンス)も完備。更にピメンタさんという5カ国語を操る芸術家兼コーディネータが、レジデンスに住みながら、内外にむけて活動推進を図っています。こんな人達とも会えるので、ついつい遊びに行ってしまうのです。

で・・・どんなモノがあるのか・・・

これは口では説明できませんので、その一部を写真でおみせしましょう。販売もしているので詳しくは窯元さんにご相談ください。

まず、こちら。

ガイコツです。今風に言うと「スカル」
スカルのワイングラスとワインクーラーです。
か、か、かッコエエ!

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お次は、巨神兵の抹茶茶碗。

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・・・・コワイ・・・。
でも、これを使ったら、とってもアバンギャルドな茶会になると思いませんか?これは上から見ると普通の抹茶茶碗に見えます。で、この茶碗を持ち上げた時に初めてこのお顔と遭遇する訳です。ムフフ。
焼き物だけではありません。
これは、えーっと「プルート」?

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工房にある廃材をつかって作ったそうです。夜になるとライトアップされて雰囲気たっぷりです。

お次は、えーっと「泡」

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よく見ると下にバケツがあります。これは四半世紀もの間、動いていないそうです。そういった時空との関係性も(を?)表現したアート作品です。どれも、うまく説明できません。でも、いいんです!感じれば!(多分)

こうした取り組みは新規事業として展開されており、メイン事業は業務用/一般用の食器類ですので念のため。焼き物に「アート」を持ち込む窯元さんは他にもいらっしゃいますが、「窯」という空間に持ち込んだ窯元さんは、私が知る限りここだけです。

今回紹介したアイテムは全て見学可能。芸術家でなくてもオリジナルの焼き物を作陶できます。有田に来た時には、ぜひ、このミラクルな世界をご体感ください。

▶幸楽窯 徳永陶磁器株式会社 :http://kouraku.jp.net/
〒844-0023 佐賀県西松浦郡有田町丸尾丙2512
TEL 0955-42-4121

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