窯元さんの「ブランディング」をやりませんか?
はい、やります!
何をすればいいのか、給料がいくらかもわからないのに、ほぼ即答してました・・。
あれから1年8ヶ月経ちましたので、ここいらで、私の仕事を10回シリーズでまとめてみることにしました。どこかの誰かの参考になれば幸いです。
2014年10月。スペイン700キロを46日かけて歩いてムキムキになって深夜に帰国。その翌日の始発で佐賀に向い、午前中には煙突がニョキニョキと生えている小さな街、有田の地を踏んでいました。
焼き物の工場に入ると、どどーんと広い空間に見たことがないものがたくさん。素敵な焼き物も山のようにどどーんと。
うひゃー!!!!
なんだか、よくわからないけど、すっごい迫力!
わくわくする一方で・・・
はて?
私は何をやればよいのかしら?と。
窯元さんに「困っていること」を聞いても「売上をあげたい」と。
そりゃまぁ、そうだよね、と思うようなことしか答えてもらえず、何から手をつけていいのか、まーったく、わかりませんでした。
東京に戻って私は思いました。
まず、掃除からだ、と。
別に私は掃除が好きなわけでありません。
実は、私は前職でとてもお世話になった箱根寄木細工の「露木木工所」に、日本の職人さんの現場が知りたいので、1週間だけでいいので働かせてください、と頼んだことがあります。
露木さん親子とは仲がよくても、そこで働いている職人さんとうまくいくかどうかは、わかりません。
東京からいけ好かない女がやってきた、と思われたらどうしよう・・・と。
何か手伝おうにも「木を切らせてください」なんて恐れ多くて言えないし、そもそも私ができることなんて「掃除しかない」
そこで「1週間、掃除をやらせてください」と頼んだのです。
数日経つと、掃除だけではなく、穴あけとかもさせてもらえるようになり、やがて職人さんから「南雲ちゃん、チョコ食べる?」と言われるようになり、露木さん親子からはもちろん職人さんたちからも、いろいろなことを教わりました。
それを思い出して、有田でも、それからやろうと。
というわけで、1週間、ほこりにまみれて工場の中で過ごしました。
そこで気がついたのは・・・
ここで働いている人は10年前から、いや、50年前から、「同じ方法」「同じ環境」で仕事をしていること。
そこから、着手することにしました。
<有田奮闘記の総集編>
1)掃除をさせてください!から始まった仕事(信頼関係の構築)
2)車を作るように焼き物を作ろう。(生産性)
3)別名「夫婦ゲンカ」という名の「経営改善会議」(コミュニケーション)
4)会計士さんを怒鳴ってしまったアノ日(財務会計)
5)社長、これでは儲かりません。(利益と原価)
6)ブランドは1日にしてならず。(ブランディング)
7)『知っている』と『できる』は違う、ってそういう事か!(実行あるのみ)
8)一人で生きていくのは難しい(コミュニティ形成)
9)好きなものを作るのはマスターベーション?(コンセプトの重要性)
10)どうして僕に継いでくれって言わないの?(後継者問題)