• 引き上げる想い(前半)

    引き上げる想い(前半)

    4年間、佐賀県で夫を放置プレイで仕事をしておりましたが、今月末をもちまして一旦引き上げることにいたしました。

    せっかくなので、へっぽこプロデューサーが、たどり着いた顛末を二回に分けて記しておきたいと思います。いつもながらの長文なので、手短に言ってしまうと・・・

    • 1社ではなく、近くにいる同業者も一緒に。→ これが2年間でわかったこと。(今回は割愛)
    • 1つの産業だけでなく、近くにいる他産業も一緒に。→これが4年間でわかったこと。

    いずれにしても、幸せの青い鳥は隣にいた、って感じです。


    私は佐賀県嬉野市にある「吉田皿屋」という風光明媚な丘の上にある肥前吉田焼という産地の活性化の仕事をヨソモノ3人+窯元さん6社のチームで2年間ほどしております。

    個人的にまぁまぁヘビーなことがあった、ある日のこと。

    とぼとぼと歩いていたら、「やぁ、南雲さん、お元気ですか?」と声をかけてくれたのが和多屋別荘の社長の小原さん。

    思わず「色々、うまくいかないんです。」と言い、高級温泉旅館の玄関の真ん前で体感的には2時間くらい話したでしょうか。

    最後まで話を聞いた小原さんはこういいました。

    ・

    ・

    例えば、私が会議の場にいたのなら、こう言うでしょうね。

    「南雲さんの言うことは正しい。」

    もしくは、

    「南雲さんの言ってることは間違ってる。」

    もしくは、

    「南雲さんの言い方は悪い。が、言ってることは正しい。」

    と。

    ・
    ・
    ・

    直感的に、この人を会議にいれたら、客観的な意見をいってくれるのではないかと思い「あの、お願いがあります。次の会議に参加してもらえませんか、そして、思ったことを発言してください。」

    そう言いました。

    で、善は急げと小原さんが参加してもおかしくない「自社の魅力を伝えよう」的なセミナーを企画したのございます。

    そのセミナーには『愛する佐賀のためならなんでもやるゼ』と豪語してしている無料でホームページを作れる「ペライチ」の社長である山下さんをはるばる東京から呼び込みました。

    ここから、ホームページの話に飛びます。

    企業にとってホームページは「家の表札」のようなものです。ホームページがないことによる機会ロスは「あなたに見えていないだけ」で「必ず」あります。

    と言っても「今、直ちに困っている訳ではない」という理由でなかなか導入には至らない、というのも理解しています。つまり「きっかけ」が必要なんです。

    今回の場合、それがありました。

    それは「えくぼとほくろ」プロジェクト!詳しくはこちら。

    プロジェクトの運営上、参加窯元は日々変わる自社の営業情報を告知しないとなりません。とはいえ、ホームページの導入にはお金も労力もかかる。だから、誰でも簡単に作れる無料のホームページサービスはうってつけだったのです。

    忙しい「社長」を特別講師として「わざわざ」東京から呼ぶという特別感は「参加するなら今しかない感」もでるし「ありがたさ」もある。なにより「ホンモノの説得力」は最強です。

    さすが、シャチョーです。

    しかし、会場の空気感としては「ほのぼのとした納得感」に包まれている感じがして、よし、やろう!というまでにあと一歩足りませんでした。

    すると小原さんが口を開きました。

     

    これ(ペライチ)はすばらしいですね。

     

    やらない手はありません。

     

    僕らは、やりたい。やります。

     

    どうしたらいいですか?

     

    と。すると、一挙に「やろう、やろう」という雰囲気に変わりました。

    その流れにのり、一カ月後に「三時間で作れるホームページ」と銘打ったワークショップを実施。窯元さんだけではなく嬉野の商店街、旅館、お茶農家さんもマゼマゼして開催しました。

    参加者は、全然一人でできる方、wifiってなんですか、クロームってなんですか?な感じの様々な皆さま。しかし、さすがのペライチ。3時間後にはほぼ全員が「おお!?なんか出来たかも!!」な感じに至ることができました。

    ごちゃ混ぜの異業種に声をかけたのは、もう一つの目論見があったから。

    それは、この機会を通じて、コミニティを形成して欲しかったことです。この話は次回詳しく書きますが、ともかくも、ワークショップ終了後のわちゃわちゃしてる時にラインの交換会が始まりました。

    「ラインって自分にもメッセージ送れるんだねー」とか、セミナーより盛り上がっていました。

    まだまだな感じのものもありましたが、でも、いいのです!!ないよりは10000倍、1億万倍マシです。『自社の存在』を1億2000万人の日本人、65億人の地球人の目に触れさせる空間に身をおいたのだから。

    こうして、窯元全社がホームページを備えたのです。

    これってすごくないですか?

    WIFIってなんですか?な方もいたのに、ほぼ自力で頑張りました。

    頑張っているのは一人ではないこと、お互いに励ましてあっていたからだと思います。ほぼ、というのは、ある窯元さんが難儀している窯元さんをさり気なく手伝っているのを知っているからです。

    後半に続く・・

  • 農業も窯元も「サービス業」のスキルが必要な時代へ

    農業も窯元も「サービス業」のスキルが必要な時代へ

    じゃーん!まずは、イケメン揃いの写真をどうぞ。これは、先日、訪れた「嬉野茶のイベント」のスタッフ写真です。

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    お茶の写真ではなく、メンズの写真を最初にあげてしまうのは私の好みが「メシよりメンズ」だからです。ではなくて(そうでもないですが)、感動は「人から」だと思ったので人の話から。

    とはいえ、この写真、カッコつけすぎじゃないか・・・と思いました。

    そんなことを思っていたら、「この人たちは、実は、農家さんなんです・・・」と関係者のお一人が私に耳打ち。

    え!まじっすか!?

    今は、真っ白なマキシサロンつけて、おすまししているけど、普段は汗くさい(単なるイメージ)ツナギをきて、泥まみれ(単なるイメージ)の長くつをはいて畑にいる人たちなんです・・・か?

    かっこえええ・・・

    ・・・ギャップに弱いタイプです。

    で、これはなんのイベントかというと、嬉野の魅力である「嬉野茶」に特化した「嬉野茶寮」という”究極の嬉野茶が飲めるカフェ”です。

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    フードメニューの写真は撮り忘れたので、販売用のお茶メニューで説明しましょう。

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    このカフェでは、嬉野の農家7社がそれぞれ一級茶葉をもちよって、各社1種、全部をミックスブレンドした1種、合計8種のお茶と佐賀銘菓でつくったスイーツを楽しめます。

    お茶を入れてくれるのも、お茶農家さんです。

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    流れるようなお点前。茶葉を知り尽くしている農家さんならでは。

    私は、このメニューから「田」を選びました。玄米茶とありました。選んだ理由は特にありません・・・。なんとなく・・・です。すみません。

    で、オーダを取りに来られたお兄さんに「田」(メニューの上から6個目)ください、と伝えると・・

    満面の笑みで「ありがとうございます!」

    ん?

    と、ポカンとしていると、

    「あ?知ってて頼んだんじゃないんですか?」

    実は前日も広報のアテンドで会場にいて、編集さんには、そんな話をしたらしいのですが、私はちゃんと聞いていませんでした。重ね重ねすみません・・。

    「このお茶に入っている”茶葉”はもちろん”お米”も僕が作っているんです・・。」

    え!

    そうなんですか!

    と興味津々丸で身を乗り出すと、

    このお茶はですね・・・とご説明が始まりました。最初に言っておきますと、全然、おしつけがましくない言い方で、私の呼吸に合わせて会話してくださっています。


    玄米茶に使われるお茶は、一般的には大衆的な茶葉が使われることが多く、僕が作るものもそのように見られることが少なくありません。

    というのは、お茶はそもそも高貴な方が飲むものなので高いのです。
    庶民はなかなか高価なものが買えないので「かさまし」するために、普段使っている「米」をお茶に混ぜて飲んでいました。それが「玄米茶」なんです。

    でも、僕は味わいや色にもこだわりたかったので一級茶葉を使っているんですよ。それに、「お米」もこだわって2種類入れてあるんです。

    色が美しい「精米」を炒ったものと、香りが豊かたな「玄米」を炒ったものと。

    どちらも僕の棚田で作っているんです。

    それがこちら。スクリーンショット 2016-09-13 14.24.26.png

     

    おいしーー!

    お兄さんの言った通りだわ!たしかに香ばしいし、色合いも美しい・・。お土産にも買うぞ!などなど・・私の頭の中でいろいろなイメージが広がってきました。

    こうした会話は美味しさを倍増するだけではなく、とても楽しいです。

    会話によって「モノ」の価値は格段にあがるだけではなく、「感動体験」を、味覚を判断する右脳(感覚脳)と言語を判断する左脳(言語脳)の相互作用によって、濃厚な体験として記憶にとどめます。

    更に重要なのは、接客スキル。
    お客様との間合いをとったり、目線を上手に合わせるのは訓練が必要です。

    思った通り、接遇研修もちゃんとあったそうです。元サービス業の広報だった身としては、その辺のチェックは厳しいです。

    職人さんと言えども、わしゃぁ、不器用ですけん、は、もう通じない時代だと思います。

    これは窯元さんを見ていても、そう思いました。きちんとした挨拶は重要ですし、丁寧にしかもきちんと自社のこだわりを語るというのは必要不可欠なことです。

    さて、おまけのようで恐縮ですが、スイーツも絶品でした。

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    ねりきり&玄米茶(かえしの上にある茶葉はお土産用。にくい心使いでアル)

     

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    晩夏パルフェ(出された状態)
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    自分でツメツメした状態
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    佐賀ぼうろwith3種のマスカルポーネ

     

    ちなみに、ここでの主役はあくまでも”お茶”。

    スイーツを頼んでも頼まなくてもお茶の値段は一緒です。

    で、サービスマンであり、茶農家さんであり、米農家さんでもあるのが、こちら。

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    カフェ仕様の松永浩二さん
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    こちら作業着バージョンの松永さん。

    このイベントに関わったのは総勢35人。異業種でその多くは経営者だったりする猛者達を実にエレガントでマイルドにまとめたのが嬉野温泉の老舗名旅館の若社長の小原さんとの北川さん(真ん中のスーツのお二人)。

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    次回は11月3、4、5、6日に開催予定です。
    前回は、カフェもバーも和多屋別荘で開催でしたが、秋は、カフェは「和多屋別荘」、バーは「旅館大村屋」で開催です。その時期に、佐賀にいらっしゃる予定がある方は、必ず、お立ち寄りください。後悔しませんから♪

    詳しい情報については、近くなりましたら「和多屋別荘」もしくは「旅館大村屋」で検索してみてくださいませ。

    ★★嬉野の魅力と共進する肥前吉田焼き。そのコンペ締切は9月30日まで。詳細はこちら