各地で出会った地域で頑張る人たちについて書き綴ってみました。

  • 引き上げる想い(前半)

    引き上げる想い(前半)

    4年間、佐賀県で夫を放置プレイで仕事をしておりましたが、今月末をもちまして一旦引き上げることにいたしました。

    せっかくなので、へっぽこプロデューサーが、たどり着いた顛末を二回に分けて記しておきたいと思います。いつもながらの長文なので、手短に言ってしまうと・・・

    • 1社ではなく、近くにいる同業者も一緒に。→ これが2年間でわかったこと。(今回は割愛)
    • 1つの産業だけでなく、近くにいる他産業も一緒に。→これが4年間でわかったこと。

    いずれにしても、幸せの青い鳥は隣にいた、って感じです。


    私は佐賀県嬉野市にある「吉田皿屋」という風光明媚な丘の上にある肥前吉田焼という産地の活性化の仕事をヨソモノ3人+窯元さん6社のチームで2年間ほどしております。

    個人的にまぁまぁヘビーなことがあった、ある日のこと。

    とぼとぼと歩いていたら、「やぁ、南雲さん、お元気ですか?」と声をかけてくれたのが和多屋別荘の社長の小原さん。

    思わず「色々、うまくいかないんです。」と言い、高級温泉旅館の玄関の真ん前で体感的には2時間くらい話したでしょうか。

    最後まで話を聞いた小原さんはこういいました。

    ・

    ・

    例えば、私が会議の場にいたのなら、こう言うでしょうね。

    「南雲さんの言うことは正しい。」

    もしくは、

    「南雲さんの言ってることは間違ってる。」

    もしくは、

    「南雲さんの言い方は悪い。が、言ってることは正しい。」

    と。

    ・
    ・
    ・

    直感的に、この人を会議にいれたら、客観的な意見をいってくれるのではないかと思い「あの、お願いがあります。次の会議に参加してもらえませんか、そして、思ったことを発言してください。」

    そう言いました。

    で、善は急げと小原さんが参加してもおかしくない「自社の魅力を伝えよう」的なセミナーを企画したのございます。

    そのセミナーには『愛する佐賀のためならなんでもやるゼ』と豪語してしている無料でホームページを作れる「ペライチ」の社長である山下さんをはるばる東京から呼び込みました。

    ここから、ホームページの話に飛びます。

    企業にとってホームページは「家の表札」のようなものです。ホームページがないことによる機会ロスは「あなたに見えていないだけ」で「必ず」あります。

    と言っても「今、直ちに困っている訳ではない」という理由でなかなか導入には至らない、というのも理解しています。つまり「きっかけ」が必要なんです。

    今回の場合、それがありました。

    それは「えくぼとほくろ」プロジェクト!詳しくはこちら。

    プロジェクトの運営上、参加窯元は日々変わる自社の営業情報を告知しないとなりません。とはいえ、ホームページの導入にはお金も労力もかかる。だから、誰でも簡単に作れる無料のホームページサービスはうってつけだったのです。

    忙しい「社長」を特別講師として「わざわざ」東京から呼ぶという特別感は「参加するなら今しかない感」もでるし「ありがたさ」もある。なにより「ホンモノの説得力」は最強です。

    さすが、シャチョーです。

    しかし、会場の空気感としては「ほのぼのとした納得感」に包まれている感じがして、よし、やろう!というまでにあと一歩足りませんでした。

    すると小原さんが口を開きました。

     

    これ(ペライチ)はすばらしいですね。

     

    やらない手はありません。

     

    僕らは、やりたい。やります。

     

    どうしたらいいですか?

     

    と。すると、一挙に「やろう、やろう」という雰囲気に変わりました。

    その流れにのり、一カ月後に「三時間で作れるホームページ」と銘打ったワークショップを実施。窯元さんだけではなく嬉野の商店街、旅館、お茶農家さんもマゼマゼして開催しました。

    参加者は、全然一人でできる方、wifiってなんですか、クロームってなんですか?な感じの様々な皆さま。しかし、さすがのペライチ。3時間後にはほぼ全員が「おお!?なんか出来たかも!!」な感じに至ることができました。

    ごちゃ混ぜの異業種に声をかけたのは、もう一つの目論見があったから。

    それは、この機会を通じて、コミニティを形成して欲しかったことです。この話は次回詳しく書きますが、ともかくも、ワークショップ終了後のわちゃわちゃしてる時にラインの交換会が始まりました。

    「ラインって自分にもメッセージ送れるんだねー」とか、セミナーより盛り上がっていました。

    まだまだな感じのものもありましたが、でも、いいのです!!ないよりは10000倍、1億万倍マシです。『自社の存在』を1億2000万人の日本人、65億人の地球人の目に触れさせる空間に身をおいたのだから。

    こうして、窯元全社がホームページを備えたのです。

    これってすごくないですか?

    WIFIってなんですか?な方もいたのに、ほぼ自力で頑張りました。

    頑張っているのは一人ではないこと、お互いに励ましてあっていたからだと思います。ほぼ、というのは、ある窯元さんが難儀している窯元さんをさり気なく手伝っているのを知っているからです。

    後半に続く・・

  • 市場の価値観ってなんだろう?

    市場の価値観ってなんだろう?

    なにか新しいことをやる時はトテモドキドキするものです。それが伝統を重んじる土地で、しかも、人様のビジネスである場合は特にドキドキ感は一層ハイパーになるのです。

    先日、始めた「えくぼとほくろ」という企画がそうでした。でも、最終的に「やろう」と思えたのは「市場の価値観ってどうなの?」と思ったことにありました。


    「えくぼとほくろ」とは:

    モノつくりにおいては、必ず「規格外品」が生まれます。全ての業界を知っている訳ではありませんが、磁器は比較的、多いのではないかと思われます。

    市場には、色々な観点で「価値基準」が設けられており、それを満たしてないものは「規格外品」として扱われ「市場に向けた流通」に乗ることが出来ません。

    肥前吉田焼という佐賀県嬉野市にある焼き物の産地では、その規格外品を愛情を込めて「えくぼとほくろ」と名付けました。「えくぼ」とは釉薬(上薬)のムラ、「ほくろ」とは絵の具や鉄粉などによる「黒点」のこと。他の規格外品もふくめ、それらを窯元6社で堂々と売りましょう!というプロジェクトです。

    ちなみに「えくぼ」はコレ。

    ん?

    なに?

    どこが問題なの?

    わかりませんよね。

    では、アップで、どうぞ!

    虫眼鏡がいります。

    では、こちらはどうでしょう。

    「ほくろ」

    ・

    ・

    ・

    わかりました?

    思わず、指でゴシゴシして、ホコリではないことを確認してしまうほどの小さなもの。もはや、間違い探しの域です。


    「えくぼとほくろ」をやりたいと言ったのは”自称”吉田のヨカ男。彼は肥前吉田焼という佐賀県でも知る人が少ない焼き物の産地にいるトテモ売れっ子の若手窯元です。「えくぼとほくろ」の名付け親でもあります。

    実際、彼は見た目も中身も「ヨカ男」です。彼との出会いは今から2年前。

    私は、予定されていた任期が1年ほど早まった時、たまたま眼の前にいた彼に「実は、今月でこの仕事終わりなんです」と雑談混じりに話をしました。すると、彼は、ソッコーで「じゃ、僕が雇います!」私も私で「はい、お願いします!」とソッコーで答えた記憶がおぼろげにあります。

    閑話休題。

    言いたかったのは、ヨカ男は、漢だ、ということです。

    ともかくも、そのヨカ男が「やりたい、やりたい」と言っていたのが「えくぼとほくろ」でした。でも、私はゼーンゼンやりたくなかった。なので3ヶ月くらい放置していました。

    やりたくない理由は2つ。

    1)B品を世に出すこと。
    2)安売りをすること。

    この2つをすると、ブランドを毀損してしまう、と思ったからです。ですが、ヨカ男の一言で、私の思考が回り始めました。

    それはお国関係のお偉いさん達を案内している時のこと。ヨカ男はいいました。

    僕たちは、環境破壊をしています。

    ハ?ナニ ヲ イッテオルノダ?→私の心の声。

    焼き物は、地球を穴だらけにして石や土を掘り出して粘土にし、それを大量の二酸化炭素を排出しながら焼いてつくります。僕ら、窯元は、地球環境を破壊している責任を全うするために、作った商品をなんとかして「世間の皆様に使ってもらえるモノ」にする義務があると思っています。

    なんと・・・

    ・
    ・

    私の脳みそをグルグルと回転させた、別シーンでの、セリフがもう一つ。

    商品が完璧にできたかどうかは、窯から出してみるまでは、わからないんです。職人さんは「ぺっぴんさん」をイメージして最後の最後まで手を抜かず、丁寧に作業をしています。

    でも、窯をあけてみたら「えくぼ」があった・・ということがあるのです。

    「窯元にとって自分が手がけたモノは自分の子供なんです。本当の子供だったら、えくぼがあってもカワイイじゃないですか。ぼくらも同じなんですよ。えくぼとほくろがあっても、かわいい子供なんです」「でも、それらは、検品ではじかれてしまうのです」

    この話を後ろのほうで聞いていた私は思いました。

    ・・・オモロイ。

    ほとんどの人は、焼き物が10以上の工程を手間ひまかけて作られていることを知りません。

    ほとんどの人は、職人さんが息を詰めながら、一つ一つとても丁寧に商品を作っている場面を見たことがありません。

    これを見せる。

    どんなに丁寧につくっているかを、見てもらうのです。

    窯元ってすごい!焼き物って面白い!に注力するのです。売れる売れないは、それがよければツイテくるハズだと。

    その後で、「えくぼとほくろ」がある商品を見たら、もう以前のアナタではいられない。焼き物が特別なものに見えてくるはずだと思いました。私がそうだったから。

    とはいえ、価格に関しては、定価でいくか/割引価格にするか迷いました。最終的には、各窯元さんに任せましたが、全体ルールとしては、割引価格はアリにしました。

    割引価格(定価の半額程度)にしたのは、人は、キズがナイ商品とキズがアル商品を見比べた時、同じ価格なら、キズのナイ商品を選ぶからです。日本人は、積まれた本の一番上にある本は買わず、下の方から買うんです。一度でも読めば表紙はキズつくのにね。服とか生鮮食品とかもそう。

    「キズがあるから安い」というロジックはつまらない。

    「えくぼとほくろ」がある商品は、流通にのせない分「経費」はかかりません。だから、安くできるのです。と言い切る。えくぼとほくろが「悪い(粗悪品)」から「安い」のではナイのです。

    話はここから2ヶ月前に遡ります。

    肥前吉田焼は、ブランドとかコンセプトがまだなかったので、窯元全員でブレストをしたことがありました。会議室でマジメ・ブレストをし、

    窯元さんの家で美味しい食事+酒を楽しみながら、膝を付き合わせてフリーダムな感じでもやりました。

    で、、完成したのは「暮らしにちょっとワクワクを」というコンセプト。これ、いいでしょ?知っている人は知っていると思いますが、吉田の雰囲気にぴったりなんです。

    あえて「肥前吉田焼」いう産地の名前も「焼き物」も「器」も入れない。段々畑があり、ここにしかない風情が残っている。この産地には、焼き物だけではない魅力があります。


    「ワクワク感のある産地」にを目指すのならアリだ。

    で、極めつけのひとこと。

    んー、でもですよ?この産地には、まだ壊れたら困るほどのブランドは出来てないですからねぇ。

    笑

    こうして、ようやく私の重い腰が動いたわけです。

    結果、多くのメディアに注目され、今では、この産地に人が訪れるようになりました。

    ●NHKのイケメンアナウンサー自らが取材にきてくれました。利根川さん、ありがとー!

    ●サガテレビの人気番組「わらしべ長者の旅」では2週間連続で吉田地区がレポートという快挙。メガモッツサイコー!

    ●佐賀のほぼ全ての新聞各社はどこも大きく取り上げてくれてました!見てください。このタイトル「愛の格安」って。解っていただけて嬉しいです(*⁰▿⁰*)。ある窯元さんは記事を額にいれて飾っていますよ。

    このメディア効果もあり、今は、毎日、人が訪れるようになりました。職人さんの手仕事を目を丸くして眺め、えくぼとほくろの商品を手にとって

    「え?こんな小さい点がダメなの!?」「あんなに丁寧に仕事をしていても、”えくぼ”ってできちゃうんだね」

    などと言ってくださり、誰も値切らずに、つけた価格のまま、嬉しそうにご購入されています。ちなみ陶器市では、悲しくなるような値切られ方をされる時もあります。

    「アナタ」の価値観に響いてくれた!だから、付けた価格を評価(納得)して買ってくれた。

    ぜひ、あなたの価値観で見てもらえると嬉しいです。「えくぼとほくろ」の詳細についてはこちらをご覧ください。吉田焼のブランディングは始まったばかりですが、期待大です。

    最後に、もう一つ重要なことを記しておきます。もともと「規格外品」は窯元さんにとってコストな(お金がかかる)存在でしかありませんでした。丹精込めて作った焼き物には社会で役に立って欲しいという想いに反して、売るに売れず、投げ売りをするか、産業廃棄物としてお金を払って捨てるしかない。それが、今は窯元の利益になっているのです。これを長年考えていたのが”自称”吉田のヨカ男こと、224 Pocelainの辻諭さんです

    私は市場原理が全てだと思ってます。ですが、市場(市場ってダレ?)決めた『価値基準』は果たしてどうなんだろう、と自分の固定概念を一度崩して、自らに問い正す良い機会でした。ありがとね、吉田のヨカ男さん(^^)

  • ニーズにないものを作るということ

    ニーズにないものを作るということ

    アートと資本原理は相反すると思います。なぜなら、アートはニーズにないからです。

    ・

    ・

    ウスウス気づいていましたけど、やっぱり、そうか・。

    しかし、

    はっきりとそう言われると、ちょっと驚きます。

    資本主義の国、日本で、しかも、アーティストを生業(なりわい)としているご本人の口から出た言葉となるとなかなか感慨深いデス。

    ・・

    これを仰ったのは、大磯で活動している朝比奈さんというアーティスト。2017年に出会った「私にビビっとくる刺激をくれた」方の1人です。この方です。⬇︎

    どんなビビビをくれたのか。

    経営者、アート初心者の方は、こんな考え方もありかも・・と思われるかもしれませんので、ご興味ある方は、ご一読いただけばと思います。

    彼は、横浜国立大学の建築学科を出られた方ですが、今はアーティストとして、活動をされています。

     

    左脳系から右脳系へ転向したってことです。


    私のイメージでいうと・・・

    数学の公式をビシバシ活用して、ピシャーーーッとした線を引ける専門知識があるのに、心のおもむくままなフリーダムな線を描いちゃうことを職業にしたってことですね!多分。

    朝比奈さんの作品

    朝比奈さんの本業は絵を描いたり、子供達にアートの楽しさを教えたりすることですが、バイトもしてると。つまり、アートでは食っていくのは大変なんだろうな、と思って、つい聞いてしまったのが、こちら。

    南雲:アートって資本原理とか市場原理とかは働くんですか?

    失礼な質問にも関わらず、朝比奈さんは、にこやかに即答されました。

    しないでしょうね。
    アートと資本主義は相反するとおもいます。なぜなら、アートはニーズにないからです。

    ・・

    南雲:では、資本主義経済の国においてアートは必要なのでしょうか?

    すると、

    ニーズに応えているだけでは、世の中を先に進めることはできないと思います。アートは世の中を先導する役割があり、「市場の先」にあるものだと考えているからです。僕らアーティストの役割は問題提起をすることです。

    僕個人としては「アート」と「スポーツ」が政治と経済をひっぱっていけるのではないかなぁと思うんですよね。

    ・・なるほど。

    南雲:では、どうやってニーズにないものをクリエイトするのですか?

    すると、

    それは、自分の「内なる声」を「形にする」のです。
    まず、自分の内なる声に耳を傾けるのです。そうして、自分の中にうちでてきたものを形作っていくのですよ。

    ふむ・・・・

    ニーズにないものを作る

    このセリフは星野リゾートの社長もよく口にしていました。

    2015.11.6 現代ビジネス

    ニーズにないものを作る

    論理的な経営戦略を構築することは企業にとってとても重要ですが、それだけでは競争優位となる革新的な商品/サービスを作ることはできません。

    例えば、PCやスマートフォンは、「パソコンが欲しい」「スマホが欲しい」と言うニーズがあって誕生した訳ではありません。革新的(イノベーティブ)な商品には、だいたい論理の飛躍(ジャンプ)があるものです。「星のや軽井沢」にはテレビは置いておらず「テレビがないじゃん!!」とクレーム(つまり『テレビを置け!』というニーズ)がバンバンでているのに置きませんでした。その理由は星野社長のお顔をクリックしてくださればわかります。

    論理の飛躍は美意識とかこだわりなどがもたらすもので、それを感性と呼ぶのであれば、どうやって感性を磨けばよいのでしょうか・・・

    私は、昔も今も、あんまり感性があるほうではありません。それを「マジ・ヤベー」と思ったのはHP社から星野リゾートに移った2007年の春でした(厳密には転職の間にSFCが入ってます)。

    ゼロイチ業界の人から、癒しとか情緒の業界の人になってしまった私は途方にくれて、大学教授に

    どうやったら感性を磨くことができますか?と聞いたことがあります。

    すると、教授はおっしゃいました。

    感性を磨く方法は2つあります。
    (1)食器を全部捨てなさい。
    (2)ルーブル美術館へ行きなさい。1週間でも1年間でもいい。毎日、毎日、毎日、毎日通って、芸術作品を見なさい。(もう少し詳しく説明が必要ですが、割愛します)

    (1)→ Done。詳しくはこちら。
    (2)→ Franceに行く代わりにSpainで700キロ歩いてきました〜。体力は有限なので、有限なうちにやっちまえ!と思ったからです。詳しくはこちら。

    朝比奈さんが言った言葉に戻ると・・

    アーティストは問題提起をする役割がある。

    だとすると、それを見る私たちは、この絵は何が言いたいのかを考える、、という役割(というか、楽しみ)がある。それを積み重ねていくことで感性は磨かれるのではないかと。


    昨年、「アートと愛」についてというテーマで胡散臭い飲み会をした時に、友人Sちゃんが語ったエピソードもなかなか秀逸でした。会話は絵の値段について。

    この前さ、有名作家の作品を目が飛び出る価格で買った人をみて、目利きの某氏が、嫉妬まじりに、

    ・・・・出がらしだよ、デガラシ!。

    って、言ってた。

     

     ((((;゚Д゚)))))))

     

    !

    デ
    ガ
    ラ
    シ

    !

     

    「出がらし」とは「ゆるぎない評価と市場性が確立されてる安心の銘柄」な意かと。買いたくても買えないという嫉妬もあるとは思うけれども

     

    そんなこと言えちゃうなんて、なんか、スゲー!!!(全員)

    ・・・

    一生言えません。そんなセリフ。

     

    しかし、 これは大変勇気がでる文言ではないですか?

     

    私は、かつて、好きなものを好きと言えませんでした。趣味悪いとか、わがままだとか、間違っていたらハズカシーーー、とか、と思っていたからです。

    『アート』に正解はない。だから『好きなものを好き』と言っても良い。

    有名か無名か、人の評価なんて、気にしないでいいんです。(むしろ無名な方が面白いことも。)この気持ちを自分のライフスタイル全般に対しても持てれば、他(の人)と同じにはならない。

    ●誰も評価してない絵でも、気に入ったんなら買えばいい
    ●ダサい服と言われても、好きならそれを着ればいい
    ●好きなら相手が男だっていいし、女だっていい

    もひとつ重要なのは発言すること。

    大学で授業で良い意見をもっているのに発言する勇気がない生徒が結構いました。<ナイものはナイ>と言われている社会ですが、まだまだ問題や課題はたくさんあります。そういった問題を解決するためには、声に出して発言していかないと何も変わらない。

     

    正解のないアートだからこそ「好きなものは好きだ」と言ってしまっていい。どう思うかなどの会話をすることで「発言力」がつき、それを積み重ねることで論理を跳躍する力となる「感性」も磨いていけるのだと考えます。


    なんてことを考えるきっかけをくれたのが朝比奈さんでした。


    今年はこの朝比奈さんと、まぁまぁ面白いことを企(くわだ)てます。

    という訳で、2018年の私は、Dive INTO Artです。

    基本は資本主義な人間なので、それはそのまま(評価=利益という考え方が基本)として、それに加えて、有名、無名に関わらず、沢山のアート作品をみる。好きなものを好きといえる発言力を磨く。そして、ニーズにないものを(も)CREATEしていきたいと思います。

    ⬆︎よかったら南雲さんの家の空間にアートを置いてみませんか?といわれて、貸してくれた絵(真ん中)。質感も、漂うオーラも左右のポスターとは全く違います。毎日、本物のアートと向き合う生活をすることは、アートオンチな私にどんな変化をもたらしてくれるのでしょうか!?

    That is why I am gonna dive into art !

  • 農業も窯元も「サービス業」のスキルが必要な時代へ

    農業も窯元も「サービス業」のスキルが必要な時代へ

    じゃーん!まずは、イケメン揃いの写真をどうぞ。これは、先日、訪れた「嬉野茶のイベント」のスタッフ写真です。

    %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-11-19-49-20

    お茶の写真ではなく、メンズの写真を最初にあげてしまうのは私の好みが「メシよりメンズ」だからです。ではなくて(そうでもないですが)、感動は「人から」だと思ったので人の話から。

    とはいえ、この写真、カッコつけすぎじゃないか・・・と思いました。

    そんなことを思っていたら、「この人たちは、実は、農家さんなんです・・・」と関係者のお一人が私に耳打ち。

    え!まじっすか!?

    今は、真っ白なマキシサロンつけて、おすまししているけど、普段は汗くさい(単なるイメージ)ツナギをきて、泥まみれ(単なるイメージ)の長くつをはいて畑にいる人たちなんです・・・か?

    かっこえええ・・・

    ・・・ギャップに弱いタイプです。

    で、これはなんのイベントかというと、嬉野の魅力である「嬉野茶」に特化した「嬉野茶寮」という”究極の嬉野茶が飲めるカフェ”です。

    14067764_1012756348844594_3672140301668575729_o

    フードメニューの写真は撮り忘れたので、販売用のお茶メニューで説明しましょう。

    img_4195

    このカフェでは、嬉野の農家7社がそれぞれ一級茶葉をもちよって、各社1種、全部をミックスブレンドした1種、合計8種のお茶と佐賀銘菓でつくったスイーツを楽しめます。

    お茶を入れてくれるのも、お茶農家さんです。

    a007
    流れるようなお点前。茶葉を知り尽くしている農家さんならでは。

    私は、このメニューから「田」を選びました。玄米茶とありました。選んだ理由は特にありません・・・。なんとなく・・・です。すみません。

    で、オーダを取りに来られたお兄さんに「田」(メニューの上から6個目)ください、と伝えると・・

    満面の笑みで「ありがとうございます!」

    ん?

    と、ポカンとしていると、

    「あ?知ってて頼んだんじゃないんですか?」

    実は前日も広報のアテンドで会場にいて、編集さんには、そんな話をしたらしいのですが、私はちゃんと聞いていませんでした。重ね重ねすみません・・。

    「このお茶に入っている”茶葉”はもちろん”お米”も僕が作っているんです・・。」

    え!

    そうなんですか!

    と興味津々丸で身を乗り出すと、

    このお茶はですね・・・とご説明が始まりました。最初に言っておきますと、全然、おしつけがましくない言い方で、私の呼吸に合わせて会話してくださっています。


    玄米茶に使われるお茶は、一般的には大衆的な茶葉が使われることが多く、僕が作るものもそのように見られることが少なくありません。

    というのは、お茶はそもそも高貴な方が飲むものなので高いのです。
    庶民はなかなか高価なものが買えないので「かさまし」するために、普段使っている「米」をお茶に混ぜて飲んでいました。それが「玄米茶」なんです。

    でも、僕は味わいや色にもこだわりたかったので一級茶葉を使っているんですよ。それに、「お米」もこだわって2種類入れてあるんです。

    色が美しい「精米」を炒ったものと、香りが豊かたな「玄米」を炒ったものと。

    どちらも僕の棚田で作っているんです。

    それがこちら。スクリーンショット 2016-09-13 14.24.26.png

     

    おいしーー!

    お兄さんの言った通りだわ!たしかに香ばしいし、色合いも美しい・・。お土産にも買うぞ!などなど・・私の頭の中でいろいろなイメージが広がってきました。

    こうした会話は美味しさを倍増するだけではなく、とても楽しいです。

    会話によって「モノ」の価値は格段にあがるだけではなく、「感動体験」を、味覚を判断する右脳(感覚脳)と言語を判断する左脳(言語脳)の相互作用によって、濃厚な体験として記憶にとどめます。

    更に重要なのは、接客スキル。
    お客様との間合いをとったり、目線を上手に合わせるのは訓練が必要です。

    思った通り、接遇研修もちゃんとあったそうです。元サービス業の広報だった身としては、その辺のチェックは厳しいです。

    職人さんと言えども、わしゃぁ、不器用ですけん、は、もう通じない時代だと思います。

    これは窯元さんを見ていても、そう思いました。きちんとした挨拶は重要ですし、丁寧にしかもきちんと自社のこだわりを語るというのは必要不可欠なことです。

    さて、おまけのようで恐縮ですが、スイーツも絶品でした。

    OLYMPUS DIGITAL CAMERA
    ねりきり&玄米茶(かえしの上にある茶葉はお土産用。にくい心使いでアル)

     

    スクリーンショット 2016-09-13 14.33.05.png
    晩夏パルフェ(出された状態)
    img_4187
    自分でツメツメした状態
    OLYMPUS DIGITAL CAMERA
    佐賀ぼうろwith3種のマスカルポーネ

     

    ちなみに、ここでの主役はあくまでも”お茶”。

    スイーツを頼んでも頼まなくてもお茶の値段は一緒です。

    で、サービスマンであり、茶農家さんであり、米農家さんでもあるのが、こちら。

    OLYMPUS DIGITAL CAMERA
    カフェ仕様の松永浩二さん
    14059994_969555479857507_331794574_o
    こちら作業着バージョンの松永さん。

    このイベントに関わったのは総勢35人。異業種でその多くは経営者だったりする猛者達を実にエレガントでマイルドにまとめたのが嬉野温泉の老舗名旅館の若社長の小原さんとの北川さん(真ん中のスーツのお二人)。

    %e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-09-11-19-49-30

    次回は11月3、4、5、6日に開催予定です。
    前回は、カフェもバーも和多屋別荘で開催でしたが、秋は、カフェは「和多屋別荘」、バーは「旅館大村屋」で開催です。その時期に、佐賀にいらっしゃる予定がある方は、必ず、お立ち寄りください。後悔しませんから♪

    詳しい情報については、近くなりましたら「和多屋別荘」もしくは「旅館大村屋」で検索してみてくださいませ。

    ★★嬉野の魅力と共進する肥前吉田焼き。そのコンペ締切は9月30日まで。詳細はこちら