into 有田観光

塀に塗り込められたお宝

東京から愛車のチビカーを陸送してきた私。

new_IMG_8514

魅力的な商店が並ぶ目抜き通りでも、その車でブンブン飛ばしていたので、最初は気がつかなかったのですが、有田の目抜き通りを一本入った所に、これぞ”焼き物の街”を感じさせる町並みがあることがわかりました。(ガイドブックにはしっかり紹介されてますが、読んでなかった・・・。)

それは「トンバイ塀」

トンバイ塀

トンバイ塀

トンバイとは焼き物を焼く窯に使われていた煉瓦のこと。

そのトンバイに石や土を混ぜて固めた塀のことを「トンバイ塀」と呼んでいます。塀を、よーく見ると、釉薬がついてガラス化した煉瓦、トチンやハマ(どこかで解説します)が。中には骨董の価値がありそうな有田焼の破片もあり、
さながら「有田焼きの標本!

「トンバイ塀」通りには車は殆ど入ってこないので、ゆっくりと散策できますが、おすすめは雨の日。しっとりと濡れた煉瓦や焼き物がキラキラしてとても美しいです。

950-352-50

高さにも注目

有田焼は「分業制」と言われています。仕事上の役割分担は立地でみてもわかります。

●目抜き通りがある地域は「商人の街」→商品を売買しやすい場所にある。内山とも呼ばれています。

●人通りの少ない地域は「窯焼きの街」→目抜き通りを一本入った所もしくは黒牟田地区。源右衛門さんがある地域は黒牟田地区とも呼ばれ、通称「外山」とも呼ばれています。

トンバイ塀は、作陶技術を外から盗み見されないように立てられたました。

new_IMG_9545

つまり、「トンバイ塀」が巡らされている中にお住まいなのは(だったのは)「窯元」ということですね!

水道管工事などで、現在は家よりも道路のほうが少し高くなっていますが、かつては眼より少し高く作られていたそうです。当時は、その「トンバイ塀」に使われている煉瓦が見えると見苦しいので土でお化粧をした、、つまり、塗り壁だったそうです。ですが、煉瓦が見えているほうが、美しいし、有田焼きの歴史が塗り込められている感じがして断然良い◎と思います。

皇室御用達の有田焼を作っている「辻精磁社」の敷地の中には「塗り壁」がまだ残されていますので、ショウルームをみるついでにご覧になると良いかと思います。

new_IMG_9080

ともかくも、そんな”うんちく”を聞いてしまうと、つい、背伸びをして「トンバイ塀」ごしに屋敷の中を覗いてしまうのは私だけでしょうか。

関連記事

  1. into 有田観光

    有田に来るなら覚えよう!「ばってん」と「そいぎんた」

    私、有田に馴染んできたためか、だんだん容赦なく、有田弁で話かけられるよ…

  2. into 有田観光

    焼き物が落ちない理由をチョイと調べてみました。

    有田に来るとみなさん驚くのが、今にも落ちそうなほど、ギリギリに置かれた…

  3. into 地方の経営者

    有田焼きが一目おかれる理由。

    ・・・ごっつい焼き物!ではなく、これは焼き物を成形するための「…

  4. into 有田観光

    「価値」あるゴミ

    興味のない人にはゴミでしょうが・・いえ、実際、当時はゴミだった…

  5. into 有田観光

    有田は「自転車」か「歩き」で回るのがオススメです。

    有田を回るなら、歩きか、自転車がオススメです。有田に来て、ああ…

  6. into 有田観光

    経済活動が止まる有田のお盆

    「すみません・・その日は働けません。」6月末のある日、窯元の奥…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

最近の記事

  1. into 有田観光

    ふにゃふにゃがうまい!「牧のうどん」
  2. into 地域魅力

    下道、どうでしょう?〜14県のご当地モン発見の旅〜
  3. into 地方の経営者

    蔵から出てきたお宝
  4. into 地域魅力

    箱根を「温泉」でなく「土」で語る 自然が生み出す工芸品の魅力
  5. into 地域で頑張る人たち

    ニーズにないものを作るということ
PAGE TOP