有田に観光にきたら、ここがおすすめということを書き綴っています。

  • 困ったら、ココに行こう!

    困ったら、ココに行こう!

    えっと、ま、まずは「手塚商店」に行ってくださいっ!

    「手塚商店」にはステキな有田焼があって、主は有田のうんちくを大変よくご存知で、しかも、家が素晴らしいんです。

    まだ(今も)有田をよく知らない1年前。お付合いのある編集長から有田に行きたい、と言われた時の私の返事がこれでした。
    あろうことか事前連絡もせずに手塚さんに丸なげをご紹介してしまいました。だって、有田の魅力と歴史に詳しくてかつ優しくて・・モゴモゴ・・すみません。

    事後に謝ると・・・手塚さんは「あっはっはー!いやぁ、光栄ですよー!」と大変にこやかに、かつ豪快に笑い飛ばしてくれました。はい、こんな感じ↓ いつも、こんな感じです。

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    「手塚商店」12代目の当主「手塚さん」は有田のために色々奔走されており、その一つが「若手作家の育成」。

    この「手塚商店」にはまだ世にお目見えしていない有田焼きがあるのです。

    見たことのないステキな焼き物が並ぶ店舗

    手塚セレクションの「有田焼き」

    有田焼きで商売していくのは結構大変です。特に若手作家にはとっては彼らの作品を売る場は殆どないのが実情です。

    手塚さんは、数多くいる若手作家から、技術もセンスもある方を見いだして、

    「売れるようになったら、でてけよ〜♪」

    と彼らに店先スペースを貸しています。女子心をくすぐるセンスのよい焼き物に、ついつい心とマネーが奪われます。買い易い価格も魅力です。

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    伝統的建造物のどっしりしたお店

    「手塚商店」はがっしりした土蔵の壁と格子戸の町家建築が立ち並ぶ目抜き通りにあり、その中でも一際目をひく堂々とした店構えのお店です。

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    格子戸をあけて、お店に入り、右をむくと、そこには坪庭に面した板間があります。

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    この奥に見える黒光りした廊下の先(写真の右方向)には中庭に面した客間が。この日は夏だったので涼しげな簾戸がかかっていました。

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    有田焼きの宝庫@手塚さん家の食器棚

    手塚さん家までは私の家から徒歩3分。よく、朝ご飯を食べにお邪魔します。

    綺麗に掃除されて「水打ち」された店先を通り、台所のガラス戸をあけると「おはようっ」と笑顔で迎えてくれる奥様と手塚さん。そして、この朝食。
    どーん!

    ある日の手塚家の朝食。プライベートできた私の友人も図々しくも家族に混じって朝食をいただきまーす。

    炊きたてのご飯にきちんとダシをとったおみそ汁、副菜はいつも3〜6品。漬け物は手作り。最後はフルーツとコーヒーができるというフルコース。本当に「きちん」とされているのです。

    ところで、この食器達。殆どが有田焼です。有田焼きとともにに数100年も暮らす方の食器棚には有田焼きの歴史がつまっています。

    たとえば、これは、オールド香蘭社

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    オールド香蘭社のカップ&ソーサー。数十年前のものですが、日用で使われている現役選手です。
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    手塚さんと懇意のドイツ人が作った有田焼の置物。後ろにはマイセンの食器が並びます。
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    こってりした色彩が美しい「源右衛門」の湯呑。
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    料理旅館かと思うほど、多種多様な食器たち。季節によって入れ替わることも。

    地域の魅力を自ら作り、実践する手塚さん

    いまや陶器祭りの名物になった「朝がゆ」は手塚さんチームが始めたこと。彼は行政まかせにしないで、民間でもできることを仲間と一緒になって地域の魅力を残し、発展するような活動を行っています。

    ベルリンの壁が崩壊した時にはドイツの「マイセン」と交流関係を締結して市民交流の仕組みを作ったり、大晦日には「陶山神社」で「雪の汁」なる大根おろしが沢山入った鍋を始めたり。企画だけではなく、ご自身も雨土雪にまみれて動かれます。

    手塚さんのことを知れば知るほど、こういう方が影となり日向となり、町を支えてこられたんだなぁと感じ入るのです。有田にいらしたら、ぜひ、手塚商店を訪れてみてください。

    ギャラリー手塚「手塚商店」 :http://gallery-tetsuka.jimdo.com/
    住所:佐賀県西松浦郡有田町大樽1-2-2
    TEL:0955-42-2018

  • 経済活動が止まる有田のお盆

    経済活動が止まる有田のお盆

    「すみません・・その日は働けません。」

    6月末のある日、窯元の奥様は、すまなそうにおっしゃいました。
    へ?7月半ばのクソ忙しいこの時期に、な、なぜっ!?、という顔をすると奥様は恥ずかしそうに

    「だって、お盆ですから・・。」

    有田のお盆は旧暦の7月13日から15日で行います。お恥ずかしながら、現在のお盆は全国共通で8月半ばだと思っていました。

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    「なるほど、なるほど、夏休みなのでどこかに行くんですね?」と聞くと、

    「いえいえ、ご先祖様が帰ってくるのに家を空けるなんてとんでもありません。ご先祖様をお迎えする準備で忙しくて他のことができないのです」と真剣な面持ち。

    ふむ。この感覚には覚えがある。

    それは前職の広報時代に仕事で訪れた沖縄の竹富島のこと。

    島には問答無用で島民全員でかかりっきりになる「種取祭」という祭りがある。10日間、飲んで、踊って、神様に感謝する。この祭りに費やされるエネルギー総量はものスゴく、到底ここでは語りえない。他にも色々あったが詳しくは割愛。ともかくも、同じ日本なのにこの文化の違いにショックをうけたことがあった。

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    御嶽(うたき):琉球信仰の聖域とされ、この前を通る時には挨拶+名前+年齢+住所をいわなければならないと教わった。

    私は、未知のモノ/コトに出会うと、非合理/不条理なものにはメラメラと改革マインドが湧いてしまうが、信仰的なものには、最上級で尊重しなければならないという思いと、私には足りないなにか大事なものを感じてしまう。大いなる好奇心とともに。

    という訳で、奥様に

    「あのあのあの、、、お願いだから、その飾り付けとかお供えとか、諸々の写真を撮ってみせてもらえませんか?」

    とお願いしてみた。心よく協力してもらえたので、お供えの食事(ほんの一部です)を紹介します。

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    お盆の最初に供えられる「お迎えダゴ」(あんこのついたお団子)
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    ご先祖様へのお供え:基本は精進料理。
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    餓鬼じょうろ様へのお供え:あじさいの葉に盛りつけられた食事。本当は蓮や里芋の葉を使う。そして、ご飯にはコモを折った3膳の箸が突き刺さる。

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    仏前には2膳分のお供えが。1膳は「ご先祖様の分」もう1膳は「餓鬼じょうろ様の分」。

    ガキジョウロサマ・・・?

    なんだ、それは?((;゚Д゚ ))

    奥様に聞くと、

    「ご先祖様は帰られる時に、よくない霊も一緒に連れて帰ってきてしまいますよね?(はぁ、知らないです)その悪霊は誰からも歓迎されなくてかわいそうなので、こうやってお食事を出しておもてなしをするのです。」

    そ、そうなんですか。でも、なんでお箸のようなものが3膳ごはんに突き刺さっているんですか?と聞くと・・

    「だって、餓鬼じょうろ様は何人もいらっしゃるじゃないですか!」

    へ!?

    つまり、悪霊が集団で家にくるってこと!?((;゚Д゚ ))

    他にも色々ありますが長くなるので割愛。有田のお盆はかなりストリクトなため、経済活動はほぼ動かないそうです。7月半ばにお仕事で有田にいらっしゃる方は要確認です。


    ちなみにお供えにある「ウリ」。

    これは奥様の年中行事として、梅雨の時期に20キロものの酒粕を使って作られるお手製の「奈良漬け」。好奇心で「切れっ端を食べさせてください♥」とお願いしたら、自宅に洗面器を三回りほど大きくしたタッパーの樽でどどーんと送られてきました。そんなつもりはなかったんですが、漬け物&発酵食品好きな私としては大感激!!!

    酒粕でつけたウリやらショウガやらが入ったうれしいタッパー。サイズ比較のために置いたトマトはLサイズのもの。たっぷり入ってます。
    サイズ比較のために置いたトマトはLサイズのもの。たっぷり入ってます♥

    地域の仕事で未知の出来事に出会う度に日本の魅力は地域にある、と心底思うのです。こんな魅力に出会えるチャンスを仕事としていただけることに感謝しながら、奥様お手製のウリをパリパリ食べるトウキョウモンのお盆も今日で終わりです。

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  • 有田に肌美人が多い理由を検証した所、驚きの結果が!

    有田に肌美人が多い理由を検証した所、驚きの結果が!

    有田には肌美人が多い。

    と自分のFACEBOOKに掲載した所、「テキトーな事を言って有田をPRしようとしている!笑」と、前職の可愛い後輩から、かような指摘をいただきましたので、ムキになって、なにごともデータが重要と思い直し、調べてみました。

    その結果、有田は日本トップレベルの美肌温泉であることがわかりました。日本三大美肌温泉の値を大きく超えるものだったので、声を大にして「有田温泉は美肌ナンバーワンです。」と言っても良いのですが、そもそも「日本三大美肌」の根拠が不明なので、控え目にトップレベルと言っておきます。(U川くん、私の感覚は正しかったYO。ニヤリ。)

    さて、その美肌探求物語はあるご夫人との出会いから始まります。

    その窯元婦人をてっきり35歳くらいかと思いこみ「ねーさん的」口調でトーク。すると、お子さんは4人、長女は26歳ということが判明。

    ?

    35歳で26歳の娘さんがいる訳ない。
    衝撃の54歳でした。

    前日まで海外に長期滞在していたので感覚がおかしくなったか、個体差だろうと思っていた所、次にあった女性の方は20代前半の女性社長。ではなく35歳の女性社長でした。

    と思ったのは、彼女たちのお肌のせい。

    もちもちのピチピチなのだ!

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    両2名から写真撮影を拒否られたため、磁器のようなお肌のお雛様を代わりに。

    他に、Tさん(見た目40歳の54歳女性)、Sさん(見た目38歳の50歳女性)は、いつもスッピンの美肌。

    でも、私も実感してしまいました。

    この冬は窯で連日ホコリまみれの数週間を過ごしました。
    水も使うし、乾燥もあり・・・なのに、手が荒れてない。

    周囲の有田人に言うと

    「水がきれいだからね〜」と。

    しかし、水がきれいな場所なんて日本にはたくさんある。

    ・・・

    私は、思った。

    これは「土」だ、と。

    水の成分はその土地の土壌に多いに関係します。そこで、同じく土壌に多いに関係がある「温泉」を調査してみることにしました。

    九州は温泉の宝庫なので、有田にももちろんあります。

    その名も ヌルヌル有田温泉

    ♥シズル感満載な名前です。

    ヌルヌル温泉
    温泉の入り口。かなり微妙な感じですが、外観も同じく微妙です。でも、ここで帰ってはいけません!

    この温泉は、至上最高のヌルヌル度。
    前職の関係で比較的、温泉経験度が高い私が言うのだからホントーです。それは危険なほどヌルヌル。なので歩いて、、ではなくお尻ですべって移動しなくてはなりません。すみません。うそです。そんな人はいません。でも、そうしたいほど、歩くのが怖いのです。シャンプーを濯いでも濯いでも髪のヌルヌルが取れないし。

    という「有田温泉」を「日本三大美肌温泉」と言われてる温泉たちと「美肌成分」を比較してみました。調査は簡単です。調査隊を派遣しなくても、ネットをみれば、温泉成分表があるし、先人たちが既に色々分析をしてくださっています。

    日本三大美肌の湯は以下の通り。

    ・嬉野温泉(佐賀県)←有田の隣町
    ・斐乃上温泉(島根県)
    ・喜連川温泉(栃木県)

    温泉イメージ
    有田温泉内部は撮影禁止なので、イメージで。正直言って、この写真ほどには風情はありません。

    さぁ、その結果、じゃじゃーん〜!

    ダントツに有田温泉がトップでした!

    有田温泉は三大美肌温泉を上回る美肌成分をもっているんです。その比較がこちら。どうだ、すごいだろう〜U川くん。

    有田温泉
    嬉野温泉
    斐乃上温泉
    喜連川温泉
    1)やわ肌形成成分
    ◎
    9.43
    ◯
    8.6
    ◯
    7.8
    ◯
    8
    2)保湿形成成分
    ◎
    395
    ◯
    265
    △
    34.5
    ×
    -850
    3)すべすべ感形成成分
    ◎
    1.1<4.2
    ◯
    2<3
    ◯
    1.8<15.4
    ×
    71>51.8
    4)純度の高さ
    源泉掛流し
    場所による
    場所による
    場所による
    <温泉の達人が言う所の「美肌成分」は化学用語だったので、それを効能がわかるように書き直しました。>
    1)やわ肌成分←アルカリ性(PH)が高い
    2)保湿形成成分←塩素イオン(CI-)よりナトリウムイオン(Na+)が多い
    3)すべすべ感形成成分(べたべたしない)←カルシウムイオン(Ca2+)とマグネシウムイオン(Mg2)の合計量が少ない(肌をベタべたさせる)。もしくは硫酸イオン(SO42-)の量(べたべた感の中和)のほうが多い。
    4)純度が高い←源泉掛流し

    「水」や「温泉」の成分を決めるのは「土壌」

    磁石を含む層が露出している山肌
    磁石を含む層が露出している山肌。

    有田といえば、磁器発祥の地。

    そう、ここには「磁器」を作る「磁石(じせき)」の層があるのです。そして、窯に関わる方たちは、水と同じくらい「磁石」に密着した生活を送っています。この磁石にこそ、美肌成分が含まれるのではないかと考えています。どなたか調べてくれるとうれしいです♪

    深いコバルトブルーの有田ダム
    有田の山は磁石を含む岩で形成されています。水の吸収が悪いため雨が降るとすぐに洪水が。そのため多くの治水ダムがあり、その殆どがコバルトブルーをした水をたたえています。

    有田暮らしも残る所1年半、どこまで美肌になれるのか、期待が高まります!

    ▶ヌルヌル有田温泉:http://www.arita-onsen.com/
    〒844-0027佐賀県西松浦郡有田町南原甲902
    電話番号:0955-42-6988

    ▶参考にさせていただいた先人達のページ
    ●温泉の科学のページ
    ●日本一の美人の湯ってどこ?のページ

  • 窯に「アート」を持ち込んだ窯元

    窯に「アート」を持ち込んだ窯元

    仕事の合間に遊びにいく窯元の一つがここ「幸楽窯」さん。創業150年の老舗です。私はここが大好き。なぜかというと、私の冒険心をくすぐるモノやコトがあるから。最初に言っておきますと、ここは誰でも見学ができます。文末には窯元情報も記載しておりますので、期待してどうぞ!

    ここは昭和34年に小学校を移築して作られた窯元。その規模は有田の中で最大級!ここで『かくれんぼ』をしたら絶対見つけてもらえないほど広くて隠れるのに適したモノカゲがたくさんあって、ワクワクします。

    敷地全体が「学校」のような造り。校門のような門構えの後ろに連なる桜並木を300メートルほど進むと、真ん中がぽっかり空いた「校庭」のような空間にでます。そこを囲むように朝礼台、校旗をたてるポール、用具入れ、離れの教室・・のようなものがあります。

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    この写真に写っている黄色のお屋根の建物は元は給食室の会議室。この建物には、謎の先生専用の娯楽室(なんだ、それは!?)、その横にレトロ感満載な厨房のような空間が。敷地内には一般的な食器などの商品が大半を占めているのですが、その間からチョイチョイフシギなモノが顔を覗かせています。それは・・・

    「Artist in Residence(アーティスト・イン・レジデンス)」に関係するもの。聞き慣れない言葉だと思いますが、つまり・・・

    芸術家の方へ
    どうぞ、あなたの好きなものをお作りください。
    もし、焼き物を作りたかったら、土や釉薬はもちろん、プロの職人もお使いください。
    あなたは、ご自身の感受性を存分に発揮するだけ。
    私たちはそれをサポートします。ここは他には希有なワンダーランド。あなたの感性を刺激することでしょう。ここで受けたイマジネーションを芸術という形で表現してください。

    という考え方に基づき、芸術家に思索と活動の場を提供しようというもの。芸術を起点に有田の活性化(着地型の観光)や新しい商品の創出としての「ビジネス」につなげようという取り組みをされています。宿泊場所(レジデンス)も完備。更にピメンタさんという5カ国語を操る芸術家兼コーディネータが、レジデンスに住みながら、内外にむけて活動推進を図っています。こんな人達とも会えるので、ついつい遊びに行ってしまうのです。

    で・・・どんなモノがあるのか・・・

    これは口では説明できませんので、その一部を写真でおみせしましょう。販売もしているので詳しくは窯元さんにご相談ください。

    まず、こちら。

    ガイコツです。今風に言うと「スカル」。
    スカルのワイングラスとワインクーラーです。
    か、か、かッコエエ!

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    お次は、巨神兵の抹茶茶碗。

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    ・・・・コワイ・・・。
    でも、これを使ったら、とってもアバンギャルドな茶会になると思いませんか?これは上から見ると普通の抹茶茶碗に見えます。で、この茶碗を持ち上げた時に初めてこのお顔と遭遇する訳です。ムフフ。
    焼き物だけではありません。
    これは、えーっと「プルート」?

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    工房にある廃材をつかって作ったそうです。夜になるとライトアップされて雰囲気たっぷりです。

    お次は、えーっと「泡」?

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    よく見ると下にバケツがあります。これは四半世紀もの間、動いていないそうです。そういった時空との関係性も(を?)表現したアート作品です。どれも、うまく説明できません。でも、いいんです!感じれば!(多分)

    こうした取り組みは新規事業として展開されており、メイン事業は業務用/一般用の食器類ですので念のため。焼き物に「アート」を持ち込む窯元さんは他にもいらっしゃいますが、「窯」という空間に持ち込んだ窯元さんは、私が知る限りここだけです。

    今回紹介したアイテムは全て見学可能。芸術家でなくてもオリジナルの焼き物を作陶できます。有田に来た時には、ぜひ、このミラクルな世界をご体感ください。

    ▶幸楽窯 徳永陶磁器株式会社 :http://kouraku.jp.net/
    〒844-0023 佐賀県西松浦郡有田町丸尾丙2512
    TEL 0955-42-4121

  • 「価値」あるゴミ

    「価値」あるゴミ

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    興味のない人にはゴミでしょうが・・いえ、実際、当時はゴミだったんですが、でも「これは江戸時代のものだよ」とか言われると・・・

    あら、不思議♥

    なんだか価値あるものに見えてきます。でも、もし、興味があっても持って帰ってはいけません。

    いわゆる「盗掘」になります。

    欲しい人は警察に届ける。持ち主がでてくることはほとんどなく、お宝認定されなければ、数年後には公明正大に自分のものになります。

    さて、こちらの陶片は、

    2015年の2月に発掘された正真正銘のお宝です。(平成26年度山辺田遺跡発掘調査より)

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    これは、当時の有田の職人さんが作陶の手本として使われた景徳鎮で作られた最高級品の茶わんの一部です。

    当時は、中国の技術は最高のものとされていたので、有田の職人さんは、少しでもそのレベルに近づこうと必死で努力したはず・・・と、、発掘調査の見学に参加した時に、私の後ろにいた職人さん同士が感嘆していました。

    お散歩で遭遇する「陶片たち」

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    これはいつの時代のだろうか?

    手でほじくりながらが、それがわかったらお宝鑑定団に出られるかも、と更に妄想は膨らみます。有田に来られたら、足下にも注意しながらお歩きください。

    ちなみに川の中にも陶片はたくさんあります。
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    昔は傷がついた焼き物や失敗作を地面に投げ付けて壊してそのまま放置。山なので川に流れ込む。

    もしくは

    直接、川に廃棄。

    産業廃棄物と言ってしまえばそうですが、そう見えなくなってしまったのは、もう焼き物フリークになってしまった証拠なのかもしれません。

  • 塀に塗り込められたお宝

    塀に塗り込められたお宝

    東京から愛車のチビカーを陸送してきた私。

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    魅力的な商店が並ぶ目抜き通りでも、その車でブンブン飛ばしていたので、最初は気がつかなかったのですが、有田の目抜き通りを一本入った所に、これぞ”焼き物の街”を感じさせる町並みがあることがわかりました。(ガイドブックにはしっかり紹介されてますが、読んでなかった・・・。)

    それは「トンバイ塀」。

    トンバイ塀
    トンバイ塀

    トンバイとは焼き物を焼く窯に使われていた煉瓦のこと。

    そのトンバイに石や土を混ぜて固めた塀のことを「トンバイ塀」と呼んでいます。塀を、よーく見ると、釉薬がついてガラス化した煉瓦、トチンやハマ(どこかで解説します)が。中には骨董の価値がありそうな有田焼の破片もあり、
    さながら「有田焼きの標本!」。

    「トンバイ塀」通りには車は殆ど入ってこないので、ゆっくりと散策できますが、おすすめは雨の日。しっとりと濡れた煉瓦や焼き物がキラキラしてとても美しいです。

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    高さにも注目。

    有田焼は「分業制」と言われています。仕事上の役割分担は立地でみてもわかります。

    ●目抜き通りがある地域は「商人の街」→商品を売買しやすい場所にある。内山とも呼ばれています。

    ●人通りの少ない地域は「窯焼きの街」→目抜き通りを一本入った所もしくは黒牟田地区。源右衛門さんがある地域は黒牟田地区とも呼ばれ、通称「外山」とも呼ばれています。

    トンバイ塀は、作陶技術を外から盗み見されないように立てられたました。

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    つまり、「トンバイ塀」が巡らされている中にお住まいなのは(だったのは)「窯元」ということですね!

    水道管工事などで、現在は家よりも道路のほうが少し高くなっていますが、かつては眼より少し高く作られていたそうです。当時は、その「トンバイ塀」に使われている煉瓦が見えると見苦しいので土でお化粧をした、、つまり、塗り壁だったそうです。ですが、煉瓦が見えているほうが、美しいし、有田焼きの歴史が塗り込められている感じがして断然良い◎と思います。

    皇室御用達の有田焼を作っている「辻精磁社」の敷地の中には「塗り壁」がまだ残されていますので、ショウルームをみるついでにご覧になると良いかと思います。

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    ともかくも、そんな”うんちく”を聞いてしまうと、つい、背伸びをして「トンバイ塀」ごしに屋敷の中を覗いてしまうのは私だけでしょうか。

  • 蔵から出てきたお宝

    蔵から出てきたお宝

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    焼き物の絵付けには欠かせないのが、これ。

    「ナカダチ紙」

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    これは絵付けをする前の下絵となる図案です。

    私が今お手伝いをしている「梶謙製磁社」は創業250年以上、江戸時代から続く老舗の窯元さん。かつては大勢の職人さんを有しており、山一つ分に建物が9棟もあるという広大な敷地をお持ちです。但し、現在はその殆どは使われていない。

    ここで生まれ育ったお嬢様である奥様ですら、入ったことがない領域があり、
    まさにワンダーワールド!

    というか、

    カオス・・・。

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    とにかくワクワクしてしまう世界があるのです。

    職人さんという職業は謙虚なのか、

    私:「得意なものはなんですか?」「特徴的なものはなんでしょう?」
    窯元:「大したものはなにもなにもないな〜。」
    私:「んーー、では、昔からのお宝にはどんなものがありますか?」

    と聞いても

    「いや〜、古いだけですから」とツレない・・・。

    「(もー!)では、お宝(と思ってなくても)でなくても、代々伝わるものないですか。例えば原画とか?」

    と言ったら、でてきたのがコチラ。⇩

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    その数、百枚超。

    窯元自ら、太い梁がある倉庫(但し、はしごナシ)の二階によじのぼり、トロ箱にはいったボロ雑巾のようなものを「ほいっ」

    もうもうと煙幕のように、ホコリが舞う。

    羽はたきで、1枚1枚、ほこりを払うと・・・
    ほこりの下から現れたのは、今の有田ではみたことがない斬新でモダンな絵柄達。

    うおーーー!
    なにこれ?かわいい!
    こんなデザインを有田焼きでみたことない!!!!!

    この原画の間に挟まった新聞の年号から判断すると、どうも昭和初期に使われていたもののよう。

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    ともかくも、こういう発見があるから老舗はおもしろい!
    鼻の穴がスス(絵は炭で描かれている)で真っ黒になり、真っ黒な鼻くそが出ましたが、洋服も真っ黒になりましたが、全然平気ですから。

    この絵をどう使う?と絵描きさんとキャッキャと盛り上がった一時でした。

  • 陶器と磁器って違うんだ!

    陶器と磁器って違うんだ!

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    「磁器」と「陶器」。まとめて「陶磁器」と呼ぶことも。

    右が「磁器」、左が「陶器」。

    この違いが解る方は焼き物通です。

    ・・言い過ぎかも。

    「焼き物初級編はクリアー」と言った所でしょうか。

    でも、私の感覚値でこの違いを知っていた人は全体「30%」でしょうか。(友人調査による感覚値)。男性限定になると「10%」くらいのような気がします。

    見た目も含めその違いを簡単な表にすると以下の通りです。

    陶器(土もの) 磁器(石もの)
    陶器 磁器
    原料 土 石
    代表的な製品例 備前焼/唐津焼 有田焼/瀬戸焼

    簡単にいえば、原料が「石」か「土」の違いなだけです。

    おおお!
    たしかに!

    って今となってはかなり当たり前なんですが、半年前の私は「色々な言い方がある」程度に思っておりまして・・・まぁ、別に恥ずかしく有りません。石も土も鉱物ですから!(と、いばるほどのこともありませんが..)

    こちらの用語では「土もの」とか「石もの」と呼んだりします。

    私と同じレベルの方はぜひお店に行った時などにでも「やはり、石ものはいいですね」などと言ってみてください。会話がはずむ/はずまないはともかく、こういう言葉を使うことが「焼き物ツウ」の第一歩かと。

    とはいえ、この2つの見分けがつかないことがあります。焼き物初心者をクリアーした私でも、あれ?と思うものはあるのです。例えば、磁器の場合、釉薬(上薬のことです)がたっぷりかかっているものは、すぐには解りません。

    簡単な見分け方

    1)爪先でフチを軽く叩く。
    磁器は「カンカン」「キンキン」とガラス音、
    陶器は「コンコン」「ゴンゴン」と鈍い音がします。
    磁器の「石」(や釉薬)にはガラス成分である「石英」が含まれます。なのでガラス音がするのです。

    2)後ろを見る。
    商品を裏返して、丸い輪の部分(高台(こうだい)と言いますが)が茶色くざらついているのは陶器、白くてなめらかできれいなのは磁器です。

    ちなみに・・・
    陶器は1000〜1300度で焼きます。
    磁器は、更にそれより高い温度の1300〜1400度で焼きます。磁器のほうが燃料費がかかるのです。

    半磁器という「石」と「土」を半々にしている焼き物もあるので、かならずしも、どちらかに分かれる訳ではないので念のため。

    ちなみに電柱についている白いモノ=碍子(がいし)は磁器でできています。蘭の美しい文様で有名な有田焼の老舗の「香蘭社」は日本で最初に碍子をつくった企業。現在も碍子は主力産業であり、市場シェア第三位です。

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